億トレの投資哲学 (『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』
今回ご紹介する1冊は
『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』です。
著者は2ちゃんねるの時代から有名で現在総資産230億円の億トレ中の億トレのcisさんです。
個人的にB.N.Fさんクラスの最強トレーダーの一人という認識だったので本が発売されたときは速攻書店に行って購入しました(笑)
それでは本書の内容について簡潔に話していきたいと思います。
本書の構成は基本的にはcisさんの人生を振り返りつつ、いろいろなところにcisさんの投資に対する思いが書き連ねているというような感じでした。
今回はcisさんの投資に対する考え方の部分をまとめたいと思います。
cisさんの投資の特徴としては3点挙げられてそれは、
『順張り投資法』
『迅速な損切』
『仮説を考える』
というものです。
順張り投資法
順張りとは価格が上がっている銘柄を買い、下がっている銘柄を売るといったもので、言い換えるとマーケットの動きに合わせて売買するという投資法です。
このような考えになった理由が以下の2点が挙げられます。
①確率論はミクロでは通用しない
確率論はミクロでは通用しないというのはどういうことかと言いますと、例えばコインを投げて表が出る確率、裏が出る確率はどちらも2分の1であるため、1回投げて表が出ると、次は裏がでやすいのではないかと考える人は多いのではないでしょうか。しかし実際は次の結果もどちらも2分の1です。コインの裏表の確率は幾度とない試行回数、すなわちマクロでみると収束はするのですがミクロでは全く関係ないのです。
また、株はそもそも確率論で動かないので上がった銘柄はいずれ下がるといった考え(逆張り投資法)は間違いだと主張しています。
②今動いている方向に賭ける方が優位性が高い
であれば方向が全く読めないということではということになりますが、短期的な優位性は今動いている方向にあります。今動いているという事実が唯一の優位性なのです。
迅速な損切
また投資で大事なのは迅速な損切という話で、cisさんのトレードの勝率は3割程度でトータルプラスという話が挙げられていました。すなわち7割負けていても損失が少ないため、3割の大きな利益でトータルプラスにもっていくのです。
負ける投資家は損大利小のトレード、cisさんは損小利大のトレードがという構図が見えてきますね。
仮説を考える
この本ではいくつかcisさんが実際に行った取引をどの銘柄をどのくらい買ったのかというくらい詳細に語られているのですが、どの話にも共通して言えることは仮説力の高さです。すなわち、今〇〇ということが起きているがこれはいずれ△△になると予想されるのでこうしよう、といった具合に自分の中でロジカルに話がを結び付けて未来を予想する力が強いと感じました。
以上がcisさんの投資の特徴となります。
本の中では子供時代の経験等も語られているのですがどの話でも、期待値、優位性といった言葉が散りばめられています。そういったことを幼いころから考えていたからこそリスクリターンが上手く取れた期待値の高いトレードができるのだなぁと感じました。
今回のまとめは以上になります。ご精読ありがとうございました。
前回記事
次回記事