知ってますか?『未来の』働き方 (LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略)
今回紹介する1冊は
『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』です
ハーバードビジネス・レビューの読者が選ぶベスト経営書2017年度に選ばれたり、
現在までで25万部ほど売れている有名な書籍ですから書店などで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
それでは本の内容を簡潔にまとめたいと思います。
本書の概略を最初に述べますと、
個人が100年という長い寿命を全うする時代に突入した中で従来のライフステージ、すなわち20歳まで学校に行き、65歳まで働き、そこから余生を過ごすことが困難になり、我々は新しいライフステージを歩んでいかなければならない
というお話になっております。
それではなぜ、従来のライフステージを期待するのが難しいのか
ということを述べていきたいと思います。
なぜ、従来のライフステージを期待するのが難しいのか
これは主に金銭面で厳しくなるからです。
我々は引退後のお金のやりくりの大部分を年金に依存している現状があります。
しかし、少子高齢化が進み、従来よりも寿命が伸びている現在、
年金という制度時代が機能しなくなっていく
のではないか?と考えられます
実際1960年代では労働世代に対する引退世代の割合は10%、すなわち若者10人で高齢者1人を支える時代でした。
一方で2050年にはこの割合が70%、すなわち若者10人で高齢者7人を支える時代になると予測されています。この事実から考えても年金という制度がいかにあてにできないかということが分かります。
このような事態になると我々はもはや65歳で引退するというライフステージを歩むことはできず人によっては80,90歳まで働く必要が生じてきます。
すなわち、
新しいライフステージでは従来よりも長い期間働くことが求められます。
それではこの新しいライフステージではどのようなステージが存在するのでしょうか
新しいライフステージとは
本書では大きく分けて以下の
3つのライフステージが紹介されています
①エクスプローラー
自分は何が得意で何を好む人間なのかと、自分の信念と価値観を深く考えるステージ
②インディペンデントプロデューサー
自分の職を生み出すステージ
③ポートフォリオ・ワーカー
異なる種類の活動を同時に行うステージ
新しいライフステージではこれら
3つのステージをグルグル回し、資産バランスをマネジメント
していくことが求められます。ここでいう資産とは
有形資産(金銭)
と
無形資産(健康、友人、スキル)のことを指します。
考えてみれば私たちは資産といえば有形資産であるお金を想像しがちですが、人生の幸福とはなにかを考えた際に、健康であること、心を許せる友人、パートナーの存在というのはお金に匹敵するくらいに大事な要素であるのでこの無形資産という視点は大事だなと思いました。
これらのステージは全て現在のライフステージには存在しない(インディペンデントプロデューサーに関しては起業家と似たところがある)のでなかかな想像することが難しいのですが本書ではジミー、ジェーンといったキャラクターが登場し具体的なライフプランの歩み方が書かれています。
ここまでが本書の内容を簡単にまとめたものになります。
結局何が言いたいのかということを考えたのですが
「長く働かないといけないに突入する時代だからこそ新しいライフステージを駆使して楽しく働こう」
ということだと思います。
本書は400ページ以上あり大変読み応えのある1冊ですのでまとめきれなかった部分も多数ございますが、少しでも参考になれば幸いです。
ご精読ありがとうございました。
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